スマートハウスとスマートホーム




「スマートハウス、スマートホームについて正直なところよくわからない」



AI住宅、IoT住宅など、言葉や名称が先行し、住宅メーカーの広告や家電メーカーの広告や生活用品の広告には当たり前のようにPRされている。しかし全国の既婚女性360人を対象にしたスマートハウスに関する意識調査を実施(2012年)した結果、「スマートハウスがどういう家か知らない」と答えた主婦は8割近くになった。


"スマートフォン" の "スマート" の意味


スマート=賢いと言う意味。スマートフォンは、賢い電話。スマートウォッチは、賢い時計。


スマートハウスとスマートホームの違い


スマートホームとスマートハウス、どちらも賢い家という意味になる。この2つの大きな違いは、


スマートハウスは、創エネ・断熱・を軸に、省エネ・節約を追及した住宅そのもの。


スマートホームは、利便性・快適・安全を追求したホームオートメーション住宅システム。 


スマートハウスとスマートホームの歴史


1955 世界初の無線リモコンが発明される(ゼニス・エレクトロニクス社:アメリカ)


1971 マイクロプロセッサーの登場(インテル4004)

1974 8ビットマイクロプロセッサーの登場



1974 GIMIX HOUSE 

シカゴ郊外に世界初のエレクトロハウスを建設。モトロー ラ6800の8ビットマイコンを使用。


1974 現経済産業省の新エネルギー技術開発計画によって愛媛県西条市に太陽光発電装置を設置

1975 ホームオートメーションでの機器間通信に関する国際オープン工業規格X10の開発。

1975 電灯線搬送リモコンの登場

1975 ワイヤレスリモコンの登場

1977 パーソナルコンピューターの登場(Apple II / TRS-80 / PET2001など)

1977 マイコン家電の登場(シャープマイコン レンジ / 日立マイコンエアコンなど)



1978 日立ホームコンピュータ

日立設備が、グッドリビングショーにホームコンピュータシステムを提案


1978 松下電器ホームコンピュータ システム

'78松下電器技術展で、ホームコンピュータシ ステムとホームバスラインを提案


1978 フェニックスの未来住宅

モトローラ、GEなどが、アリゾナ州フェニックスに、人間と環境の調和を目的として、生活の利便性、快適性を追求した未 来住宅を建設した。 設計はフランクロイ ドライト財団。


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1980 TOTOが温水洗浄便座(ウォシュレット)を販売


1982 HOPES-204実験住宅

三井ホームと東芝が、パッシブソーラーシステムとエレクトロニクス技術を組み合わせた実 験住宅を横浜市戸塚に建設。


1985 アイデアル住宅NEXT

大阪ガスが、尼崎市に10年後の住まいのあり方を提案する近未来住宅を建設。


1985 SHAINS実験住宅

三洋電機が、岐阜県安八郡にホームオートメーションの実証実験を目的とした実験住宅を完成させた。


1985 ニューでんかハウス

シャープが、大阪府八尾市に、コミュニケーション 、セキュリティー、ハウスキーピング、冷暖房、環境コントロール、エネルギーの6つの分野での近未来住宅を建設した。


1986 HALSハウス

グッドリビングショーにホームオートメーションを装備した、HALSハウスを出展し、その後横浜市緑区に移設された。 同軸ケーブルバス、電話線バス、電灯線バスを敷設した。

※バス(ホームバス):家庭の情報化が進むことを予想して旧通産省が規格を定めた、家庭内の各種信号線や動力線を一括して効率よく分配集信するシステム。


1988 IHS実験住宅

松下電工が、門真市の本社構内に快適を科学する住まい、IHS(IntelligentHousing System)実験住宅を建設した。


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1987 スマートハウスという呼称の誕生

アメリカで提唱された住宅の概念。家電や設備機器を情報化配線等で接続し最適制御を行うことで、生活者のニーズに応じた様々なサービスを提供しようとする住宅。

一般には太陽電池や蓄電池、エネルギー制御システムなどを装備した、創エネ、省エネ、蓄エネ型住宅を指す。



1988 住宅情報化推進協議会(ALICE FORUM:アリスフォーラム)設立

当時の通産省、郵政省、建設省による支援を受け、住宅関連の団体・企業を中心に設立。(2009年解散)


1987 ルグラン社のHA実験住宅

フランスの電気機器メーカー、ルグラン社(Legrand S.A.)が、本社の構内に非公開のHA(Home Automation)実験住宅を建設。現実的なアプローチでHAシステムの商品化を行おうとしていた。


1988 IHS実験住宅

松下電工が、大阪府門真市の本社構内に快適を科学する住まい、IHS(Intelligent House System)実験住宅を建設。


1989 GEのプラスチックスハウス

快適住環境コンセプトハウスと名付けられたこの住宅は、マサチューセッツ州のピッツフィールドに建設。生活廃棄物の再利用、資源回収のための機器が住宅に備わっている。


1989 ロスマーレンの未来住宅

オランダのデンボッシュのロスマーレンに建設されたこの未来住宅は、建築や生活の新たなアイデアを触発させる狙いで、7年間の実験が続けられる。ここでは100以上の新規開発製品が操作可能だった。


1990 TRON電脳住宅

TRON電脳住宅は研究プロジェクトとして「坂村・電脳住宅研究会」によって1988年から1990年に行われ、空調・警報・照明・音響映像機器が協調して動作するホームオートメーションが題材だった。


1990 エスバイエル X-PROJECT近未来住宅

エスバイエルが、代々木駅近くの新宿レールシティー展示場にX-PROJECTと名づけた近未来住宅を建設した。


1992 未来住宅ネステハウス

ネステ社は北欧最大の石油化学会社であるが、そのグループ企業であるネステ・ケミカルズ社が、1992年プラスチックス素材を使った実験住宅をフィンランドのヘルシンキ近郊のポルボーに建設した。


1992 日本初の個人住宅における、余剰電力を電力会社に売電する太陽光設備が導入される


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1993 インターネットの商用利用、日本で認可される

1995 インターネット・エクスプローラーをWindows95と共に無料配布

1997 トヨタが世界初量産ハイブリッド車プリウスを発売

1999 NTTドコモのiモード(世界初の携帯電話を利用したインターネットサービス)



1998 - 2000 スマートホーム

ローカルLANやインターネットを介して接続する家庭内のデバイスを使用したスマートホーム機能が可能になる。


1999  IoT(Internet of Things)

ケビン・アシュトンが初めて使ったとされる。様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組み。


2001 eHIIハウス

松下電器産業が、2001年以降に広がる21世紀の快適生活(eくらし)の提案と、eくらしを具体的に実現するサービス・ネットワークとネット家電機器による、新たなサービス(eサービス)の創出を目的に、「eHIIハウス」をオープンした。


2001 韓国のインテリジェント・アパート

韓国では、インターネットを駆使したインテリジェント・アパートが建設された。


2002 東芝の情報家電 フェミニティーの販売

東芝は、2002年からネットワーク家電を発売した。食材の在庫や賞味期限をしっかり管理ができる「IT冷蔵庫」多彩なレシピ配信で楽しく料理できる「ITオーブンレンジ」いろんな衣類が自宅でカンタンに洗える「ITホームランドリー」持ち運びラクラクの「ITホーム端末」


2002 IT先端住宅SANFIT

三洋ホームズが、2002年、東京都立川市に三洋電機グループの技術を結集した「IT先端住宅 / 立川モデルハウス」~現在そして近未来の体感モデルハウス~をオープンした。


2002 エコ・コミュニケーションコントローラー

積水ハウス・三菱電機・アイ・エル・シーが、共同で家庭内ネットワークによる家電機器の省エネルギー制御システムを開発。広島県の100棟の戸建住宅で実証実験を開始した。


2002 D'sSMARTHOUSE

大和ハウス工業が、住まいづくりの最先端技術をふんだんに盛り込んだ近未来住宅D'sSMARTHOUSE(ディーズスマートハウス)の実験住宅を建設。


2002 ベディントン・ゼロエネルギー集合住宅

英国のロンドン南西部、ビクトリア駅から30分程のベディントンで、先駆的な住宅開発が行われた。 住宅は持続可能な資源で建設され、化石燃料は使わず、純粋二酸化炭素も排出しない。 家庭ごみは再利用し、太陽光発電を利用した電気自動車も提供。



2007 スマートグリット(次世代送電網)

スマートグリッドの役割は、電力の流れを供給・需要の両側からコンピュータ制御し、最適化できる送電網。

BEMS:ビルエネルギー管理システム / HEMS:ホームエネルギー管理システム

MEMS:マンションエネルギー管理システム / FEMS:工場エネルギー管理システム



2007 アップルが米国で iPhone(アイフォーン)を発売


2007 アメリカ発のユビキタスという概念が日本に上陸し、ユビキタス住宅という呼称が広がる。(ユビキタス:コンピュータ ネットワークなど情報通信技術を利用して、いつでもどこでも簡単に、所望情報が得られる環境)


2008 Qi(チー)立ち上げ

Qi(チー)とは、ワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium; WPC)が策定したワイヤレス給電の国際標準規格。



2008 リーマン・ショック

2011 余剰電力買取制度(現:固定価格買取制度)と国・自治体の各種助成策を実施

2009 経産省スマートハウス実証プロジェクト公募

2009 次世代電子商取引推進協議会(ECOM)にてスマートハウス整備部会が開催される

2010 長期優良住宅先導事業に係る事務事業を実施する者の公募

2010 住宅・建築物省CO2先導事業に係る事務事業を実施する者の公募

2010 スマートハウス情報活用基盤フォーラム(eSHIPS)でインターフェース議論

2010 APEC開催に合わせ総務省主体でスマート・ネットワークプロジェクト実証実験

2010 電気自動車、日産リーフの販売。



2010 IFTTT(イフト)

個人作成もしくは公に共有しているプロフィールを使って数あるWebサービス(Facebook、Evernote、Weather、Dropboxなど)同士で連携することができるWebサービスの登場。2014年以降、AIスピーカー(スマートスピーカー)との連携が進んでいる。


2010 Qi(チー)ワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium; WPC)

最大5Wの低電力向けのQi規格(Volume I Low Power)の策定を完了。



2011 東日本大震災



2011 ダイワハウス スマートハウス発売

家庭用リチウムイオン蓄電池、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)、太陽光発電システムを搭載したスマートハウス第一弾「スマ・エコ オリジナル」を発売。


2011 ヤマダ電機SXLのスマートハウス

家電量販店最大手のヤマダ電機は2011年8月、中堅住宅メーカーのエス・バイ・エルを買収して子会社にすると発表した。


2011 トヨタホームがスマートハウス市場への参入を表明

制御機器や充電器など必要なシステムを標準装備する一方、価格は同社製品の平均並みに抑え、普及を後押しする。トヨタ自動車が来年1月にも発売するプラグインハイブリッド車(PHV)と連携し、家とクルマの間で電力を効率的にやり取りする。



2012 ゼロ・エネルギー建築推進協議会が発足 (2012年1月20日設立総会)



2012 一条工務店の夢発電システム

一条工務店はフィリピンの子会社に太陽光発電パネル生産ラインを設置、内製化を図り、頭金0円の夢発電システムで、年間1万棟を超える住宅メーカーになる。


2012 サンヨーホームズの室内用家庭菜園ベジタリウム

対面型キッチンのカウンターにプランターをビルトインし、天板裏には省電力のLED照明を埋め込むことで、日光が直接入らない間取りでも植物の生育環境を確保。点灯時間を調節することで、収穫の時期を調整することもできる。


2012 旭化成ホームズのHH2015

旭化成ホームズの住宅総合技術研究所(静岡県富士市)に 環境・エネルギー、住・くらし、医療に関するコンセプト住宅HH2015が建設された。

HH2015(HHは花開くの意)と名付けられた1階部分が在宅ヘルスケア実証ルームになっている。



2012 低炭素まちづくり推進法の制定を準備

2013 エネルギー管理システム導入促進 事業費補助金(HEMS)


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2014 Apple HomeKit(アップル ホームキット)のサービス開始

HomeKit対応アクセサリを、あらゆるAppleデバイス上で簡単、安全に操作できるようにするホームアプリケーション。



2014 Apple Watch(アップル ウォッチ)の販売



2014 スマートスピーカー、アマゾンエコー (Amazon Echo)の販売



2010 Qi(チー)ワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium; WPC)

Qi規格v 1.2で15W規格書が策定される。将来的に120Wまで供給する事が可能となる可能性がある。



2016 スマートスピーカー、Google Home(グーグルホーム)の販売



2017 ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の普及促進を目的とするZEH推進協議会の設立



2018 スマートスピーカー、Apple HomePod(アップルホームポッド)の販売



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